「歯周病.com」あいファミリー歯科監修・旭川市永山7条9丁目(永山一番線・せせらぎ公園沿い)電話:(0166)48-7655   2017-01-07

歯周病とは?

一口に言えば、歯を支えている歯茎(歯周)の組織が細菌によって壊されて歯がぐらつきだし、最後は歯が抜けてしまう病気のことです。
歯を失う最大の原因が歯周病です。

厚労省の調べでは、歯周病にかかっている日本人は30歳以上で、なんと80%にもなります!
歯が抜けてものが噛みにくくなったりするだけではなく、歯茎の壊れた組織から体内に入った細菌が心臓病などの血管障害や糖尿病などのリスクを高めるばかりか、咀嚼力が落ちることで認知症の一因となることも指摘されています。

歯周病のメカニズム

歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれるわずかな隙間があります。
ここに食べかすなどを栄養として細菌が繁殖し、プラーク(歯垢)を形成します。

これらの細菌はコラゲナーゼという酵素を大量に分泌します。
この酵素には歯茎をつくっているコラーゲン線維を分解する作用があるため、徐々に歯茎が弱体化していくのです。
さらに、免疫物質が細菌と戦うことで炎症が発生し、これも歯茎の破壊に拍車をかけます。

歯周病セルフチェック!
口 起床時に口の中がネバネバする
口 口臭がする
口 歯ぐきの色が赤い
口 歯磨きの最中に出血しやすい
口 歯ぐきが腫れることがある
口 歯ぐきから膿がでる
口 歯と歯の間にすき間ができている
口 歯ぐきが下がり歯が長くなってきた気がする
口 歯がグラグラする
口 堅いものを噛むと痛い
口 冷たいものが歯にしみる
口 不規則な生活を送っている
口 糖尿病にかかっている
※3つ以上あてはまる場合は健診を受けましょう。



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歯周病の発症リスク
喫煙:    4.7倍
糖尿病:   2.3倍
軽度の喫煙: 2.1倍
ストレス:  1.7倍

歯周病の進行度合い

初期段階の歯周病は治りやすいですが、段階が進むにつれ治療が困難になり、全身及ぼす影響も増えてまいります。

初期段階・歯肉炎とは

歯周病の中でも初期の段階で、歯ぐきに炎症が起きている状態をいいます。
歯ぐきが腫れたり、歯みがきのときに血が出たりという症状が見られます。

この段階では痛みがほとんどないため、症状に気がつかなかったり、「たいしたことはないだろう」と放置したりする人も多いようですが、放っておけば症状はどんどん進んでしまうので、この段階でしっかりケアすることが大切です。

中期段階・歯周炎とは

歯周病がある程度進行した状態です。
歯周炎になると、歯ぐきが腫れる、口臭が発生する、歯ぐきから出血したりするだけではなく、歯垢(プラーク)中の細菌によって歯槽骨が破壊され、歯周ポケットが徐々に深くなっていきます。
それに伴い、歯ぐきが退縮していくと、歯が長く見えたり、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなります。

末期・歯槽膿漏とは

歯周病の中でも最も重い症状で、何もしなくても歯ぐきから血や膿が出たり、ひどい口臭が発生したり、歯がグラグラしてきます。
そのまま症状が進行してしまうと、歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。



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        初期段階         中期         末期

全身への影響

歯周病は、お口の中だけの病気と考えられてきましたが、
近年、歯周病が全身にもたらす影響の研究が進むことにより、歯周病が様々な病気のリスク要因であることがわかってきました。
また、様々な病気をお持ちの方が、歯周病になりやすいということもわかってきました。

動脈硬化を誘発する歯周病菌(血管障害)

心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など様々な血管障害にも歯周病との関連が指摘されるようになりました。
各疾患の主な原因は、動脈硬化。
血管が狭くなったり、ふさがってしまい、血液の供給がうまく行かなくなり死に至ることもある病気です。

歯周病菌の刺激により動脈硬化を誘発する物質が発生し、血管内にプラーク(脂肪性沈着物)が出来ることにより血液の通り道は細くなります。
そしてそのプラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場もしくは、その先の細い血管で詰まります。
それらの頸動脈や心臓から剥がれ落ちたプラークや血の塊が飛んで来て脳血管などが詰ったりします。
歯周病の方と、そうではない方では、なんと2.8倍も脳梗塞になり易いと言われています。

血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病対策が重要となります。

糖尿病との合併症

歯周病は糖尿病の合併症の一つです。
糖尿病の方とそうでない方を比較すると、歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという調査結果が報告されています。

更には、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという関係も明らかになってきました。
歯周病と糖尿病は、互いに悪影響を及ぼしあっていると考えられます。
しかしながら逆手に取れば、歯周病治療で糖尿病の改善にもつながるということです。

メタボリックシンドローム

詳しく解明はされていませんが、歯周病の病巣から放出される歯周病菌由来の毒素やTNFαは脂肪組織や肝臓のインスリン抵抗性を増加させ、血糖値を上昇させると知られています。

また、重度歯周病患者では血中CRP値が上昇し、動脈硬化や心筋梗塞発症のリスクと密接に関与すると考えられています。
更にはこの慢性炎症が老化を促進するという論文も出てきました。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物を誤って気管や肺に飲み込んでしまうことで発症する肺炎です。

肺や気管は、咳をすることで異物が入らないように守ることができますが、高齢になるとこれらの機能が衰えるため、食べ物などと一緒にお口の中の細菌を飲み込み、その際にムセたりすると細菌が気管から肺の中へ入り、免疫力の衰えた高齢者では誤嚥性肺炎を発症してしまいます。

誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病の予防が重要となります。

妊娠中歯肉炎

妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。
これは女性ホルモンが大きく関わっていて、特にエストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すこと、また、歯肉を形作る細胞がエストロゲンの標的となることが知られています。

その他、プロゲステロンというホルモンは炎症の元であるプロスタグランジンを刺激します。
これらのホルモンは妊娠終期には月経時の10~30倍になるといわれており、このため妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなるのです。

しかしながら歯垢のない清潔な口の中では起こる確率も低く、また起こっても軽度ですみますので、妊娠中は特に気をつけてプラークコントロールを行いましょう。

低体重児早産

妊娠している女性が歯周病に感染している場合、低体重児や早産の危険性が高くなることが指摘されています。

これは口の中の歯周病菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。
その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
生まれてくる赤ちゃんのためにも、確実な歯周病治療、そして予防を行いましょう。

骨粗鬆症

骨粗鬆症の約90%が女性です。
その主な原因として、閉経による卵巣機能の低下により、骨代謝にかかわるホルモンのエストロゲン分泌の低下が起こります。

歯周病が進行しやすい原因として、このエストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。
また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。

多くの研究で、骨粗鬆症と歯の喪失とは関連性があると報告されています。
したがって、閉経後の女性は、たとえ歯周炎がなくても、エストロゲンの減少により、歯周病にかかりやすく、広がりやすい状態にあると言えます。

低関節炎・腎炎

関節炎や糸球体腎炎が発症する原因のひとつとして、ウィルスや細菌の感染があります。
これらの原因となる黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の多くは、歯周病原性細菌など、口腔内に多く存在します。

これら口腔内の細菌が血液中に入り込んだり、歯周炎によって作り出された炎症物質が血液に入り込むことにより、関節炎や糸球体腎炎が発症することがあります。



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